開発力を高める方法

供給側から考えみる

工場にとって、開発力を強化し高めていくことは重要であることは間違いありません。
しかし、開発することに注力するあまり、市場での評価を忘れてしまうことがあるでしょう。

ひとつ見方を変えると、新たな技術を開発したとします。
その技術は、その時点から陳腐化を始めることになるでしょう。
その時点から、もう新技術ではなくなるのです。

新たな技術を開発した能力は評価されるべきですが、ほかの会社でも同様の開発ができる可能性があることを忘れてはいけません。
つまり、開発は成功しても、市場的には失敗に終わる可能性が常に出てくるということなのです。

開発力をつけるということは、市場を見ながら進めなければいけません。
そこで浮かんでくることは差別化を図ることになるはずです。

他社にはないものを開発するという方向性を付与することになるでしょう。
ですが、差別化を進めても、思うように売り上げも伸びず、気が付けば他社にも同じ商品が生まれ、また飲み込まれてしまうのです。

開発力を高めているのにもかかわらず、いったい何が起きているかわからなくなるでしょう。
常にこうしたジレンマを抱えているところは少なくありません。

開発と市場の原理

開発力を高めていくためには、市場を見ることは重要です。
しかし、供給するということにこだわりすぎているところに大きな問題があるでしょう。

供給側が高い技術を持って、高いレベルの製品を市場に供給していれば、ユーザーはそれを購入するかどうかということです。
供給側が主導して市場を動かせる時代もありますが、常にそうとは限りません。

実際に供給側が強くなり、どんどんと開発していったとしても、同じような技術が表れ、供給側が優位に立つのはわずかな時間でしかありません。
競争が激しくなればなるほど、単価は競争となり、下落していくことになるでしょう。
その時に、また高い開発力を発揮し、市場に投入したところで、同じように競争をしていくしかありません。

そのために差別化を進めたりすることになるわけですが、結果は同じことしかないのです。
これを打破できる開発力はどこにあるのか、それを見定めていく必要があるでしょう。

何を見て開発力を高めるか

一つの回答として見えることは、開発力の方向性を供給側ではなく需要側に変えることです。
つまり、ユーザーの視点に変えることにより、本当に必要なものを開発することができるようになっていくでしょう。

こうして出来上がった開発力は、決してぶれないものとなり、価格競争に持ち込まれたとしても、次の開発もできるようになっていきます。
その時も、ユーザーが必要とするものを開発できるようになるのですから、市場の競争がどちら味方をするのか、想像がつくはずです。

開発力を高めることは、ただ高度な開発ができればいいというわけではありません。
いったいどこを見るのか、何を目指すのか、そして何を作るのかを考え高めていかなければいけないものなのです。