ISOとは?

消費者の観点で評価される

ISOとは何かと聞けば、まず返ってくるのは、面倒で役に立たないものと答えるかもしれません。
それも内部から聞こえてくるのですから、不思議なことでしょう。

こうした声の主は、結果としてISOを理解しておらず、品質管理の認識が間違っているのです。
そうしたことに気がつかない人材にも問題がありますが、それを教育できない会社にも問題があります。

これはなぜかといわれたら、ISOは内部から評価するものではなく、消費者の観点で評価されるものだからです。
自分たちがどう思おうが考えようが、顧客がどう見るのかその観点が重要でしょう。
それがISOなのであり、内部からの視点はJISだからなのです。
これを理解できていないからこそ、ISOの本質がわからないのでしょう。

JASとISOの違いはどこにある

経営者としてISOは何かと問われたら、どう答えるでしょうか。
製品規格と答えるのであれば、半分しか正解ではありません。
やはりJISと区別がついていない問題が隠れています。

JISは、製品の規格であり、生産規格になるのです。
このJISに合わせた製品を作ることは、工場にとって至上命題でしょう。
メーカーとして、絶対に守らなければいけないラインであり、顧客に対する保証でもあるのです。

このJISは、あくまでも自主管理で自主検査になります。
工場としての経験と知恵が生かされる部分ではありますが、ユーザーがどんなことを考えようが全く関係ありません。
ある意味で、日本の企業の姿を映す鏡であるともいえるでしょう。

ISOは、JISとは全く異なります。
あくまでも消費者であるユーザーの観点ですので、工場の技術者とすればつまらないものに写ることでしょう。
工場を第三者の視点で確認していくことになると考えれば、ISOの重要性がわかるはずです。
これでもISOは価値がないというのであれば、環境を考え直してみるべきでしょう。

意識を徹底することの意味

ISOは国際標準化機構のことを指しています。
国際的な共通機銃を定めることによって、グローバル社会であっても品質評価ができるようにしているのです。

ISOと一口に言っても、実は番号で管理されており、非常に多くの種類があります。
たとえば製品品質であれば、ISO9000シリーズがありますし、環境管理ならISO14000シリーズになるわけです。

こうしたISOをクリアするということは、世界標準をクリアしていることを顧客に対してアピールすることができます。
それも、第三者の視点としての品質が、世界標準をクリアしているということは、どんな企業も同じものさしの上にいることを指しているのです。
ISOなどは不要だ、役に立たないということをいうことは、このものさしの上には乗らないと宣言しているのと同じことでしょう。

工場の品質を向上し、アピールしていきたいと考えるのであれば、基準というものさしの重要性を考え直してみることです。
それを社員に伝え、意識を徹底することができなければ、ISOを取得するだけ無駄かもしれません。