経営方針の計画を立てる

QCDをコントロールする

工場経営を考えるうえで、工場とは何かということを今一度考え直さなければいけません。
工場とは、納期や品質を改善しながらも、コストを作りだす場であるということです。

ものを作る場でありながら、それを管理する場でもあるということになります。
この2面性を持っていることが重要であり、工場経営の根幹ともなってくるのです。

納期や品質、コストということを、QCDという形でいいかえることができるでしょう。
品質をコントロールし、生産管理で納期をコントロールする。
個別管理を進めることで、原価をコントロールすることが工場経営になってくるのです。

経営という面を考えてみると、工場は常に利益を求めなければいけません。
管理を進めることが、利益につながってくる構図が見えてくるでしょう。
利益を追求してはいるものの、支払い負担が先に訪れることが重要になるのです。
経営計画を立てる際にも、こうした一連の流れから、利益が追求できるようにしていかなければ、必ず立ち行かぬ状況が訪れてしまいます。

経営計画の基本

経営計画ということでは、利益がどこにあるのかを考える必要があるでしょう。
工場の利益は営業利益と費用圧縮による利益の還元、管理利益の3つがあります。
特に管理利益は可視化にしにくい部分ではありますが、最も重要な意味を持つ部分です。

よく、ムリ・ムラ・ムダをなくせといわれますが、これは管理利益をさしています。
工程管理を考え、品質管理を進め、ロスを最小限に抑えることは、利益に直結していくことでしょう。
これを可視化しながらコントロールしていくことができれば、必ず利益になるのです。

コントロールというと、大きな勘違いをしますが、何も規制をして取り締まるということではありません。
こうした計画を立てれば、効率は確実に落ちます。
みな同じ気持ちを持ち、同じ方向に向かなければ、経営は向上しません。

コントロールするのではなく、目標を設定し、達成できるように統制していくことが重要なのです。
これが計画の根幹であり、業績達成できる計画を作り上げる基本であるといえるでしょう。

明確にすることの意味

経営計画を立てるにあたっては、進むべき道を明確にしなければいけません。
総合的考え、これを具現化し、中長期的な利益確保と短期のビジョンを作り上げることが経営計画です。

目的は何か、実践することは何か、その業務はどこで発生するのか、それをサイクルとして考えていかなければいけません。
実態管理として、PDCAサイクルを取り入れ、QCDコントロールに生かすことも重要です。
これを毎日実行できるのか、現実的な視野に落とし込むことも計画に必要でしょう。

経営方針が生かせる計画のために

経営方針に計画が生かせない原因に、PDCAのサイクルが回せないということがあります。
目標が明確ではなく、明確な管理ができず、実態を明確に把握できなければ、明確に改善できるわけがありません。
目標を設定したうえで管理をし、予測と実行のずれを追求しなければ、再発防止にも改善にも役立てることができないのです。

これが、納期や品質に影響し、コストを作り上げていくのですから、いかにPDCAが重要なのかがわかるでしょう。
経営計画を立てる際には、なぜ必要なのかということに立ち返り、何に使うのかということが理解できるようにしていくことが重要になってくるのです。